兵庫県伊丹市の違法アップロード事件 著作権法違反の少年事件で弁護士

2018-08-24

兵庫県伊丹市の違法アップロード事件 著作権法違反の少年事件で弁護士

兵庫県伊丹市に住む高校生のAくんを含む少年ら5人は、民法のテレビ番組を無許可で動画サイトに乗せてインターネット上に公開したとして書類送検されました。
AくんとAくんの両親は、今後どのような処分を受けるのか不安になり、少年事件に詳しい弁護士に相談することにしました。
(テレ朝News2018年8月2日11時57分掲載内容を基にしたフィクションです)

違法アップロードは犯罪~著作権法違反~】
他人の著作物を勝手にインターネット上に公開する行為を「違法アップロード」といい、著作権法上の公衆送信権・送信可能化権を侵害する行為となります。
「公衆送信権」という言葉は、あまり聞き馴染みがない言葉ですが、著作権の一部で、著作物を、放送、有線放送、インターネットで伝達する権利のことです。
著作権法第23条は、「著作者は、その著作物について、公衆送信(自動公衆送信の場合にあっては、送信可能化を含む。)を行う権利を専有する。」と規定しています。
「公衆送信」とは、「公衆によって直接受信されることを目的として無線通信又は有線電気通信の送信を行うこと」をいい、放送・有線放送・自動公衆送信などが含まれます。
「自動公衆送信」とは、公衆通信のうち、公衆からの求めに応じて自動的に行うもの」です。
動画サイトに投稿してインターネット上に公開する行為は、一定の操作があれば送信する状態にするものであるから、「自動公衆送信」ができる状態にあると言えるでしょう。
そして、「送信可能化権」とは、インターネットなどを介して著作物を自動的に公衆に送信し得る状態に置く権利のことを指します。
許可なく他人の著作物をインターネット上に公開すると、公衆送信権(送信可能化権)を侵害することとなります。
テレビ番組については、ドラマの場合、原作や脚本、音楽を作った人、ドラマを作成した会社、ドラマに出演した俳優、音楽を演奏したり歌ったりした人やレコード会社、ドラマを放送したテレビ局など、様々な人や会社が著作権を持っていることになります。
また、実演家・レコード制作者・放送事業者・有線放送事業者には、「著作隣接権」と呼ばれる著作権と同じような権利が認められています。
著作権である送信可能化権侵害による著作権法違反の法定刑は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金若しくはその併科です。
被害者が告訴しなければ公訴を提起することが出来ない親告罪ですので、早期に被害者との示談を成立させ告訴を取下げてもらうことで事件を穏便に解決することが出来るでしょう。

少年事件では、告訴取下げによってただちに事件終了とはなりませんが、被害者との示談が成立していることが最終的な処分に影響しますので、早期に被害者対応を行う必要があるでしょう。

お子様が違法アップロード著作権法違反に問われてお困りであれば、少年事件を数多く取り扱う弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談下さい。