裁判員裁判にも対応する弁護士

2020-05-17

裁判員裁判について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所神戸支部が解説します。

~ケース~
兵庫県川西警察署は、傷害致死の容疑でAさんを逮捕しました。
逮捕されたAさんは、この先どのような手続を踏むことになるのか分からず不安です。
担当の取調官からは、裁判員裁判に付される可能性について聞きました。
Aさんは、家族が手配した刑事事件専門の弁護士に、裁判員裁判について聞いています。
(フィクションです)

裁判員裁判について

裁判員裁判が導入されてから、はや11年が経とうとしています。
私たちも、裁判員として裁判に参加する可能性があるのですが、みなさんはどのぐらい裁判員裁判についてご存じでしょうか。
今回は、裁判員裁判、そして、裁判員裁判の対象となる刑事事件における弁護活動について解説します。

裁判員裁判とは

通常の刑事裁判は、検察官、そして、被告人・弁護人が提出した証拠に基づいて、被告人が罪を犯したことが合理的な疑いを入れない程度に立証されたか、つまり、有罪であるか否か、そして、有罪である場合には、どのような刑罰を科すべきかについて、法律の専門家である裁判官が判断します。
これに対して、裁判員裁判は、裁判官に加えて、一般市民が裁判員として裁判に参加し、被告人の有罪無罪、そして量刑の判断も行います。
もちろん、参加する裁判員は、法律の専門家ではありませんので、裁判が円滑に進むよう、裁判員裁判には、通常の刑事裁判とは異なる手続がとられます。

まずは、どのような事件が裁判員裁判の対象となるのかについてみていきましょう。

全ての刑事事件が裁判員裁判の対象となるわけではなく、ある一定の重大な事件のみが裁判員裁判の対象となります。
裁判員裁判の対象事件は、
①死刑または無期も懲役もしくは禁固にあたる罪にかかる事件
②法定合議事件であって、故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪にかかる事件
です。
法定合議事件というのは、数人の裁判官で審理される事件のことです。

裁判員裁判の対象となる具体的な罪名をあげると、殺人、現住建造物等放火、通貨偽造・同行使、強制性交等致死傷、身代金目的略取等、強盗致傷、強盗致死、強盗殺人、傷害致死、危険運転致死などです。

裁判員裁判では、原則として、裁判員6名と裁判官3名が1つの事件を担当します。

裁判員は、公判期日に出頭し、刑事裁判の審理に出席します。
公判期間は、できる限り連日となるようにし、集中して審理ができるようにします。
そのため、公判期間に先立って、裁判官、検察官、被告人・弁護人が「公判前整理手続」を行います。
この公判前整理手続では、検察官が手持ちの証拠を開示した上で、裁判でどういった点が争われるのかについて予め明らかにし、審理の進行予定が決められます。
争点を予め明らかにしておくことで、短期間での審理が可能となります。
また、法律に明るくない裁判員も、予め争点が明らかにされていることで、落ち着いて事件を審理することができます。

公判の流れとしては、通常の刑事事件と同様です。
まず、検察官が起訴状を朗読し、裁判で立証したい事実について確認します。
その後、検察官と弁護人がそれぞれが証明しようとする事件のストリートについて説明した上で、証拠の取調べを行います。
検察官、弁護人は、裁判員に分かりやすい方法で、それぞれの主張を展開し、証拠調べを行います。
証拠調べは、主に証人尋問が中心となります。
証拠調べが終わると、検察官、弁護人それぞれが最後に意見を述べます。
これで、公判審理が終了します。

公判審理が終わると、裁判員と裁判官は、被告人が有罪か無罪か、有罪の場合にはどのような刑罰を宣告するかについて話し合います。
そして、後日、裁判員立ち合いのもと、裁判長が判決の宣告を行います。

以上が、裁判員裁判のおおまかな流れます。
裁判員裁判の大きな特徴のひとつに、公判前整理手続に付されるということです。
公判前整理手続に付されることで、公判期日では、裁判での争点が明らかになり、裁判が円滑に進むという利点があります。
その反面、公判前整理手続をうまく利用することができず、相手の主張をよく理解することができなければ、的確な反論をすることができず、争点があやふやになってしまうおそれがあります。
争点があやふやになると、証人尋問や被告人質問で適切な対応ができなくなってしまいます。
裁判員裁判では、公判前の段階から裁判の結果に大きく影響しかねません。

それゆえ、公判が始まる前から弁護士の力量が大きく問われることになるのです。

また、裁判員裁判では、一般市民である裁判員が出席するため、裁判員に理解・納得してもらえるような言葉や証拠で、主張を展開していく必要があります。

裁判員裁判で無罪判決や減刑、執行猶予判決を目指すのであれば、裁判員裁判の経験・実績が豊富な弁護士に任せるのがよいでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務は、刑事事件・少年事件を専門に扱う法律事務所です。
裁判員裁判の経験・実績のある弁護士も所属しておりますので、裁判員裁判の対象となる事件を起こし対応にお困りであれば、弊所の弁護士に今すぐご相談ください。
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