接見禁止一部解除に成功!

2019-10-15

接見禁止一部解除に成功!

接見禁止一部解除について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所神戸支部が解説します。

~ケース~
兵庫県西宮市に住む大学生のAさん(19歳)は、自宅で大麻を所持した疑いで、兵庫県西宮警察署に大麻取締法違反の容疑で逮捕されました。
Aさんは、友人に勧められて大麻に手を出し、SNSを通じて大麻を手に入れるようになりました。
今回は、売人が摘発されたことにより、買手であったAさんが特定されたようです。
Aさんは、逮捕後、勾留となりましたが、同時に接見禁止決定が出されており、Aさんの家族は面会することが出来ず困っています。
(フィクションです)

接見禁止決定とは

身体の拘束を受けている被疑者・被告人が、弁護人と立会人なく接見し、または書類若しくは物の授受をすることができる権利を「接見交通権」といいます。
接見交通権は法で保障されており、被疑者・被告人の防御のためにも最も重要な権利と言えます。
弁護人以外の者、例えば、被疑者・被告人の家族などとの接見交通については、法令の許容内で許可されます。
通常は、勾留が決定した後から家族などとの一般面会ができるようになります。

しかし、裁判官は、「逃亡し又は罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由」があるときは、検察官の請求により、あるいは職権で、接見を禁じ、または授受すべき書類、その他の者を検閲し、その授受を禁じ、もしくはこれを差し押さえることができます。
この決定を「接見禁止決定」といいます。

接見禁止決定が出されると、弁護人以外の者は、身体拘束を受けている被疑者・被告人と面会することはできません。

接見禁止となりやすいケース

すべての被疑者・被告人に接見禁止が付されるわけではありません。
上述のように、「逃亡し又は罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由」がある場合になされます。
このような理由に該当するケースは、概して次のようなものです。

1.逃亡のおそれがある場合

被疑者・被告人が、住所不定であったり、定職に就いていない場合など、一定の場所にとどまる理由がないので、逃亡のおそれが認められやすいでしょう。

2.共犯事件

他の共犯者と口裏を合わせる可能性もあるため、罪証隠滅のおそれが認められる傾向にあります。

3.組織的犯罪

犯罪組織が背後にいる場合、それらの者と接触し、口裏合わせをする可能性があり、罪証隠滅のおそれがあると判断されやすいでしょう。

4.被害者との接触可能性が高い場合

被疑者・被告人と被害者とが知り合いである場合、知人を通じて被害者に供述を変えるよう圧力を加える可能性もあるため、罪証隠滅のおそれがあると考えられることがあります。

大麻を含めた薬物事件では、その背後に密売人や犯罪組織がいることが多く、それらとの接触を阻止するため接見禁止となるケースが多くみられます。

接見禁止を解除するために

接見禁止が決定してしまうと、家族と面会することはできなくなってしまいます。
身体拘束を余儀なくされ、外界と遮断された環境に長期間いる被疑者・被告人は、ただでさえ精神的なダメージを受けているのに、家族との面会を禁止されることにより、更なる苦痛を強いられることになります。
そのため、接見禁止を解く活動は非常に重要です。

1.準抗告・抗告

被疑者・被告人が接見等禁止決定を受けている場合、裁判所に対して準抗告や抗告を申し立てることができます。
被疑者・被告人の家族は、事件と無関係であり、家族を通して罪証隠滅を図る可能性はないことや、被疑者・被告人と家族が連絡をとらなければならない事情があるなどを説得的に主張することで、配偶者や両親などの近親者に対する部分について、一部取り消しが認められることもあります。

2.一部解除申立て

これは、裁判官の職権発動を促す申立てです。
つまり、家族に対する部分だけ解除してくださいと裁判官に対してするお願いです。
準抗告・抗告と同様に、家族については罪証隠滅のおそれがないことを客観的証拠と併せて書面にて申し出ます。

このように、家族が事件には関係のないことを客観的に証明することができれば、家族との間で接見禁止一部解除となる可能性はあります。

ご家族が刑事事件を起こし、逮捕・勾留されてお困りの方、接見禁止が出てご家族と面会できずお悩みの方は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
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