兵庫県葺合警察署が職業安定法違反でスカウトを逮捕

兵庫県葺合警察署が職業安定法違反でスカウトを逮捕した事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所神戸支部が解説します。

事例

Aさんは三宮駅界隈で若い女の子をスカウトして、女の子の希望に応じてキャバクラ等の飲食店や性風俗店のアルバイトを紹介していました。
スカウトした女の子が、紹介したお店で働いている間は、お店からAさんに、女の子が売り上げた金額の数パーセントが支払われる仕組みで、Aさんはお店から支払われるお金で生活をしていたのです。
そんなある日の早朝に、Aさんの自宅に兵庫県葺合警察署家宅捜索が入りました。
捜査員から、1年ほど前に、スカウトした女の子を性風俗店を紹介した件が、職業安定法違反に当たると聞かされたAさんですが、ほぼ毎日のように女の子をスカウトしているAさんは、その事実をよく思い出すことができず困っています。
(この事例がフィクションです。)

職業安定法

職業安定法は、企業による労働者の募集、職業紹介、労働者供給について規制している法律で、省略して「職安法」とも呼ばれています。

労働者の募集について、求人者自らが直接行う場合は基本的に自由に行う事ができますが、求人者からの委託を受けて労働者の募集を行う業者(職業紹介業者)には職業安定法である程度のルールが定められています。
特に有料の職業紹介業者の場合は、厚生労働大臣の許可が必要になり、これを欠いて職業紹介事業を行うと刑事罰が科せられることがあるので注意しなければなりません。

有害業務への職業紹介

職業安定法第63条第2項で、有害業務に就かせる目的での、職業紹介、労働者の募集、労働者の供給を禁止しています。
今回の事件が、新聞やニュース、インターネットで報道されている通り、接客サービスに就く事を目的として応募してきた女性を性風俗的に紹介していたのであれば、まさに「有害業務への職業紹介」に該当すると考えられます。
この場合、起訴されて有罪が確定すれば「1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金」が科せられます。

職業安定法違反に強い弁護士

兵庫県警には路上でのスカウトの際に「ソープランド等の性風俗を斡旋された」という苦情が相次いでいるようです。
そういった背景から、警察は路上で行われているスカウト行為に対する取り締まりを強化しており、Aさんのように職業安定法違反で逮捕されてしまうケースもあるようです。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所神戸支部では、職業安定法違反でお困りの方からのご相談を初回無料で承っております。
無料法律相談をご希望の方は
フリーダイヤル 0120-631-881
までお気軽にお電話ください。

なお、警察に逮捕された方に対しては 初回接見サービス をご用意しております。

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