【お客様の声】兵庫県内の盗撮事件 勾留に代わる観護措置を阻止し早期釈放・不処分獲得
■事件概要
ご依頼者様の息子様(10代、高校生、前科前歴等なし)が、下校途中の駅構内で女性のスカート内をスマートフォンを使用し盗撮したとして現行犯逮捕された事件。
■事件経過と弁護活動
ご依頼者様は、警察から電話で事件について連絡を受け、非常に驚かれたようでした。警察からすぐに会うことは出来ないと言われたご依頼者様は、息子様のことが心配でたまらず、代わりに接見に行ってくれる弁護士を探していらっしゃいました。接見依頼を受けた当事務所の弁護士は、直ぐに息子様に接見し、事件の詳細について聞きました。息子様は自身の軽率な行為について猛烈に反省しておられました。同種の余罪が多数あったため、逮捕時は当日釈放の予定だったそうですが、余罪捜査のため釈放が見送られていました。弁護士は、息子様に対して、今後の流れや取調べ対応についてアドバイスを行うなど、少しでも息子様が安心できるように努めました。
ご依頼者様への接見報告後、担当弁護士を弁護人として選任していただきました。ご依頼者様は、息子様が長期の身柄拘束により、学校を退学になってしまうのではないかと大変心配していらっしゃいました。依頼を受けた弁護士は、すぐに担当検察官に連絡したところ、勾留に代わる観護措置を請求する予定であることが分かりました。勾留に代わる観護措置がとられれば、その満期に家庭裁判所に送致されると当然少年鑑別所収容の観護措置とみなされ、見込まれる身体拘束期間が勾留に代わる観護措置決定から1か月強となることが想定されるため、早期に復学するためには何としてでも勾留に代わる観護措置を阻止する必要がありました。弁護士は、直ちに検察官に勾留に代わる観護措置を請求しないよう意見書を提出した上で面談をして、身体拘束の理由や必要性がないことを説得的に主張しました。その結果、検察官は請求の予定を覆し、即日息子様は釈放されました。
釈放後には、弁護士は、ご依頼者様や息子様との連絡はもとより、息子様が通う学校の先生やカウンセリングの先生とも密に連絡を取り合い、息子様の更正に向けた環境調整に積極的に取り組みました。また、その経過報告を担当調査官に随時報告する等、弁護士は、家庭裁判所側に環境調整が十分に行われていることを処分決定に当たって考慮してもらうべく付添人として活動しました。
このような活動により、審判では不処分として本件保護事件を終了することとなりました。ご依頼者様の息子様は、早期の身柄解放により、長期間学校を欠席することなく復学し、夢に向かって希望大学に進学できるよう日々勉学に励まれておられます。