兵庫県多可郡多可町の睡眠薬遊び事件 薬物による交通事故に対応する弁護士
兵庫県多可郡多可町で、少年2人が乗った車が暴走して道路脇のフェンスに衝突した事故があり、睡眠薬を飲んで車を運転したとして、兵庫県西脇警察署は道路交通法違反(過労運転等)容疑で少年2人を逮捕しました。
同乗者の少年が「睡眠薬遊び」として、興奮状態になるため常習的に向精神薬に該当する睡眠薬を服用しており、運転手の少年は、「睡眠薬を飲むと気分が高揚すると聞いて服用した」と供述しています。
(産経WEST 2017年8月4日12時17分掲載記事を基にしたフィクションです)
【睡眠薬遊び】
睡眠薬とは、不眠症や睡眠が必要な状態に用いる薬物のことを指します。
寝付けないときに、医師に処方して服用する薬として理解している方が多いのではないでしょうか。
上記の事件では、睡眠薬を服用すると、興奮状態になることから、向精神薬にあたる睡眠薬を服用していました。
向精神薬とは、中枢神経系に作用し、生物の精神活動に何らかの影響を与える薬物の総称です。
睡眠薬も、脳に作用することで催眠を促している薬物であることから、向精神薬ということが出来ます。
そのため、睡眠作用の強い睡眠薬は、副作用の恐れもあり、脳の働きを抑制する作用が、理性による行動抑制にも影響を与えてしまうこともあるようです。
睡眠薬を服用した後に起きていれば、酩酊状態となり、気分が向上したり、気が大きくなり暴力的になることもあります。
ネット上では、「眠剤ハイ」「眠剤ラリ」と呼ばれ、睡眠薬を飲んで興奮状態になったときの体験談の書き込みが数多く見られます。
このような行為を若者の間では、「睡眠薬遊び」と呼ばれています。
【道路交通法違反】
上記の事件では、睡眠薬を服用しての自動車運転による物損事故ですので、道路交通法第66条に違反することとなります。
道路交通法第66条は、「何人も、前条第1項(酒気帯び)に規定する場合のほか、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない」と規定しています。
これに違反した場合の法定刑は、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金です。
「ストレスがある時に飲む睡眠薬だし」「睡眠薬は麻薬や覚せい剤とは違うし」、と軽い気持ちで睡眠薬を医師の処方箋なく密売者を通じて入手し、自動車等を運転することは、絶対にやめましょう!
人身事故を起こし、相手に怪我をさせてしまったり、最悪死に至らせてしまった場合には、危険運転致死傷罪に問われる可能性もあります。
兵庫県多可郡多可町の睡眠薬遊び事件で、お子様が交通事故・人身事故を起こしてしまいお困りであれば、今すぐ弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談下さい。
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