兵庫県相生市の死体遺棄事件で逮捕 少年事件に精通する弁護士

兵庫県相生市の死体遺棄事件で逮捕 少年事件に精通する弁護士

少年事件死体遺棄事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所神戸支部が解説します

兵庫県相生市に住むAさん(17歳)は、自ら出産した乳児の遺体をホテルに放置したとして、兵庫県相生警察署死体遺棄の疑いで逮捕されました。
逮捕の連絡を受けたAさんの両親は、妊娠・出産に気付いておらず、大変驚いたとともに、Aさんのことが心配になり、少年事件に詳しい弁護士に弁護を依頼しました。
(フィクションです)

出産直後の乳児を放置した場合、何罪に問われるのか

望まない妊娠や金銭面での不安などが原因で、妊娠したことを周りの人間に知らせることが出来ず、周囲に気付かれないまま出産し、乳児を放置してしまう事件は、時に報道等で耳にします。
特に、未成年の妊娠は、家族に知られたくないという思いや、妊娠・出産に関する知識が乏しいこともあり、一人で抱え込み、周囲に相談することが出来ない状況を作りだしてしまいがちです。

このような場合、状況により次のような犯罪が成立することがあります。

《死体遺棄罪》

出産直後、乳児が死亡している場合に、その遺体を放置したのであれば、「死体遺棄罪」が成立する可能性があります。
死体遺棄罪」とは、その名の通り、死体を遺棄する犯罪です。
法定刑は、3年以下の懲役となっています。

《保護責任者遺棄罪》

出産直後、乳児が生存しているにもかかわらず、その乳児を置き去りにした場合には、「保護責任者遺棄罪」に問われる可能性があります。
「保護責任者遺棄罪」とは、「老年者、幼年者、身体障がい者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしな」い犯罪です。
ここで言う「遺棄」とは、「場所的離隔を手段として要保護者の生命、身体の安全を危険にされす」ことです。
「保護責任者遺棄罪」においては、通説・判例は、「遺棄」の意義を、広義の「遺棄」(作為による移置・不作為による置き去り)と理解されています。
また、「不保護」とは、「場所的隔離をせずに、要扶養者を保護しない」ことです。
乳児を出産した母親は、乳児に対する保護する責任があるが、出産後に乳児をそのまま放置することにより、乳児の生命・身体の危険を生じさせることになります。
「保護責任者遺棄罪」の法定刑は、3月以上5年以下の懲役です。
さらに、遺棄した結果、乳児を死傷させた場合には、「保護責任者遺棄致死傷罪」が成立し、致傷であれば3月以上15年以下の懲役、致死であれば3年以上の有期懲役となる可能性があります。

この他、出産した乳児を殺意を持って殺した場合には、「殺人罪」に問われることになるでしょう。

少年事件の場合には、刑事事件に精通しているだけでなく、少年法にも詳しい弁護士に弁護を依頼されるのがよいでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所には、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士が所属しています。
兵庫県相生市死体遺棄事件でお子様が逮捕されてお困りであれば、今すぐ弊所にお問い合わせ下さい。

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