兵庫県神戸市長田区の通り魔事件 任意同行で逮捕されたら弁護士に接見依頼
兵庫県神戸市長田区の路上で男女4人が相次いで襲われた連続通り魔事件について、兵庫県長田警察署は、Aさんを事件に関与した疑いがあるとのことで任意同行するよう要請しました。
心配したAさんの家族は、すぐに刑事事件専門の法律事務所に連絡し、逮捕された場合に備え弁護士に接見を依頼することにしました。
(フィクションです)
【通り魔事件~何罪が成立するの?~】
通り魔事件とは、一般に、人の自由に出入りできる場所において、通りすがりに不特定の者に対し、凶器を使用するなどして、殺傷等の危害を加える事件のことを言います。
通り魔事件の場合に、成立し得る犯罪は、傷害罪、傷害致死罪、殺人罪、殺人未遂罪、銃刀法違反などです。
凶器を用いて、人の身体を傷害した場合は傷害罪となり、被害者が死亡した場合には傷害致死罪が成立することになります。
傷害罪の法定刑は、15年以下の懲役または50万円以下の罰金です。
傷害致死罪は、3年以上の有期懲役となっています。
殺意を持って犯行に及んだのであれば、殺人罪が、被害者が死亡しなかった場合には、殺人未遂罪が成立する可能性があります。
殺人罪の法定刑は、死刑または無期懲役若しくは5年以上の懲役、殺人未遂罪は刑が減軽されることになります。
加害者の殺意の有無、被害者の被害の程度により、成立し得る犯罪が変わり、それにより科される刑罰も大きく異なります。
【任意同行って何?】
身柄が拘束されていない場合であっても、犯罪の捜査をするについて必要があるときは、出頭を求め(任意出頭)、取調べをすることが出来ます。
警察署等への被害者の出頭を確保するためにされる任意同行を司法警察目的の任意同行(刑事訴訟法第198条)と言い、職務質問にともなう行政警察目的の任意同行(警察官職務執行法第2条2項)とは区別されます。
任意同行は、あくまで任意であるので、許否することも出来ます。
しかし、実際に任意同行が求められる時点で、すでにその被疑者の容疑が固まっていて、逮捕直前であることが多くなっています。
ですので、任意同行を拒否することが可能ではあるものの、許否することで逮捕される可能性もあると言えるでしょう。
兵庫県神戸市長田区の通り魔事件で、ご家族・ご友人が任意同行を求められた、任意同行後に逮捕されてお困りであれば、刑事事件のスペシャリストを揃える弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にお問合せ下さい。
最短即日に、留置場所に赴き接見を行う「初回接見サービス」をご案内いたします。
(兵庫県長田警察署までの初回接見費用:35,200円)