兵庫県西宮市の殺人未遂事件で逮捕 殺意を争う刑事事件専門の弁護士

兵庫県西宮市の殺人未遂事件で逮捕 殺意を争う刑事事件専門の弁護士

兵庫県西宮市で、知人男性に暴行を加えたうえ車のボンネットに乗せ走行し続けたとして、兵庫県西宮警察署は9月2日、殺人未遂の疑いで20代の男を逮捕しました。
警察での取調べに対して容疑者は、「バッドで殴ったことは間違いありません」「殺す気はありませんでした」などと供述し、一部容疑を否認しています。
(朝日新聞デジタル、2017年9月2日21時18分掲載記事を参照に、地名・警察署名を変えています)

殺人未遂罪の殺意
殺人未遂罪とは、刑法第203条で定められている未遂罪です。
加害者が殺意を持って殺害行為をしたものの被害者が死ななかった場合に成立します。
殺人未遂罪の成立する条件として、「殺意」があることが重要となります。
殺意の有無の判断は、被害者を殺そうとした方法や計画性が基準となります。
例えば、夫に毒入りの焼酎を飲ませて殺害しようとした事件では、焼酎60ミリリットルで半数致死量に至ることを理由に、悪質かつ危険だと判断されたので、加害者側の殺意が認められ殺人未遂罪が成立した事例があります。
この事例では、夫が毒入りの焼酎を飲まずに済んだのため、被害者は無事でしたが、明らかな殺意が確認できれば、殺人未遂罪として処罰されることになります。

殺人未遂罪に関する量刑は、基本的には殺人罪と同じ刑罰が科せられますが、未遂ということが考慮され懲役刑が軽くなる可能性が高くなります。
殺人未遂罪が成立すると、死刑または無期懲役、若しくは5年以上の懲役となりますが、未遂罪における減軽が適用されるので、死刑や無期懲役となることはありません。
それでは、殺人未遂罪の量刑相場はどのようになっているのでしょうか。
犯行の方法や被害者の被害の程度によって異なりますが、3年から7年の懲役となることが多いようです。

しかしながら、殺意がなかったことが立証された場合には、傷害罪での成立により刑が減軽される可能性があります。
傷害罪の法定刑は、15年以下の懲役または50万円以下の罰金です。
犯行形態や被害の程度によって異なりますが、量刑相場としては1年~3年の懲役となる場合が多くなっています。

殺意がなかったことを証明するには、単に「殺すつもりはなかった」というだけでは十分ではありません。
傷の程度、凶器の種類・用法、動機の有無、犯行後の行動等といった客観的な状況を総合的に考慮し、加害者本人の主観的な意図と矛盾していないかを慎重に検討する必要があります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件を数多く取り扱う刑事事件専門の法律事務所です。

刑事事件専門の弁護士は、加害者と共同し、捜査機関の主張に対する主張・立証を説得的に行い、加害者の殺意のなかったことを証明するよう活動します。

兵庫県西宮市殺人未遂事件でご家族・ご友人が逮捕されてお困りであれば、弊所のフリーダイヤル(0120-631-881)までお問い合わせください。
弁護士が留置施設に向かう、初回接見についてのご案内をさせていただきます。
西宮警察署への初回接見費用:36、300円)

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