【お客様の声】兵庫県内の消防法違反保護事件 付添人活動で不処分を獲得
■事件概要
ご依頼者様の息子様(10代少年、高校生、前科補導歴等なし)が、夜中に無免許の友人が運転する原付バイクに乗ってガソリンスタンドに立ち寄った際、給油時に自ら垂れ流したガソリンにライターで火をつけた消防法違反保護事件。
■事件経緯と弁護活動
ご依頼者様の息子様は、当初は無免許の友人が運転する原付バイクに乗っていたということで,無免許運転の共犯者として、警察に逮捕されました。警察からの連絡を受けた両親は、どのように対応すれば良いかわからず、とても心配された様子で当事務所に相談をされました。相談電話をいただいた後に、まずは、本人と弁護士が直接お会いして、事情を聞き取り、適切なアドバイスをしたうえで、報告させていただければということで、初回接見の案内をしました。そして、弁護士が接見に伺う前に、警察に連絡をとったところ、警察と交渉する中で、息子様が釈放されることになったため、その旨を相談者であるご依頼者様へ連絡し、本人の釈放後、急遽ご依頼者様と息子様本人が無料相談で来所されることになりました。
無料相談では、息子様から事件の詳細を聞いたうえで、担当弁護士が丁寧に今後の流れを説明しました。また、事件の性質や少年の性格・家庭環境等から判断し、少年の更生・将来にとって適した付添人活動を綿密に計画しました。相談後、少年事件専門の弁護士からの説明やアドバイスを受け、ご依頼者様と息子様は少し安心なさったご様子でした。
審判での不処分を獲得すべく、付添人である担当弁護士は、審判開始までに息子様の反省を促し、ご家族や学校の協力のもとに環境調整を行うなど、息子様を保護処分に付する必要がないことを家庭裁判所の担当調査官や裁判官に主張しました。また、担当弁護士は、息子様に事件のことを振り返って、なぜそのようなことをしてしまったのか、どのようにすれば二度と同じ過ちを繰り返さないのか、しっかりと考えさせるために日記や作文を書くよう指導しました。自分自身と向き合うことを通して、少年は事件によって周囲に迷惑をかけてしまったと深く反省し、事件時の友人とも関係を断つことを決意するに至りました。また、担当弁護士は、非行事実に至った経緯を述べ、その悪質性のなさを意見書などで主張しました。
以上のような付添人活動により、不処分となり、少年は将来の目標に向けて勉学に励むことが出来ました。