兵庫県川辺郡猪名川町の威力業務妨害事件で逮捕 身柄解放に動く弁護士

兵庫県川辺郡猪名川町の威力業務妨害事件で逮捕 身柄解放に動く弁護士

威力業務妨害事件で逮捕された場合について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所神戸支部が解説します。

兵庫県川辺郡猪名川町にある駅で下り線の線路上に横たわり、普通列車を1時間近く止めたとして、通報により兵庫県川西警察署から駆け付けた警察官は、会社員のAさんを威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕しました。
Aさんは酒に酔っていたということですが、この件で電車10本もの遅れが生じたということです。
(ABC WEBNEWS 2018年5月12日17時27分掲載記事を基にしたフィクションです)

酒に酔って刑事事件に…威力業務妨害事件

酒による失敗エピソードは、誰もが一つは持っているものではないでしょうか。
後々笑い話となればいいのですが、刑事事件に発展していまう…ということもあります。
今回のケースでは、酒に酔って寝てしまったことが事件の発端となったのですが、その寝てしまった場所が線路上ということで多くの人々に迷惑をかけてしまうことになったようです。
その迷惑行為が、「威力業務妨害」という犯罪に該当することになったわけですが、「威力業務妨害」とはどのような犯罪なのか概観してみましょう。

威力業務妨害」とは、「威力を用いて」「人の業務を妨害」する犯罪です。
ここで言う「威力」というのは、犯人の威勢、人数および四囲の状勢からみて、被害者の自由意思を制圧するにたりる勢力のことをいい、現実に被害者が自由意思を制圧されたことを要しません。
酔っぱらって線路上に横になって寝てしまわれては、鉄道会社はその人をどかすことなく電車を運行することは出来ません。
鉄道会社は、予定されていた電車の運行を停止し、線路上で寝ている人を安全な場所に移すことによって初めて運行を再開することが出来ます。
よって、線路上にゴロンと横になって寝る行為は、鉄道会社の自由意思を抑圧するにたりる勢力=威力と言えるでしょう。
そして、その行為によって、鉄道会社の業務を妨害しているのですから、結果として「威力業務妨害」罪が成立すると考えることが出来ます。
威力業務妨害」で起訴された場合、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

威力業務妨害事件で逮捕されると、逮捕後引き続き身体拘束をする必要があるか否かを検察官及び裁判官によって判断されることになります。
長期間の身体拘束により被る不利益は大きく、出来る限りそのような事態を避けることが望ましいでしょう。
兵庫県川辺郡猪名川町威力業務妨害事件でご家族が逮捕されてしまった場合には、出来るだけ早期に弁護士身柄解放活動を依頼されるのが良いでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件を専門とし、身柄解放活動にも豊富な実績を有しています。
刑事事件でお困りであれば、今すぐ弊所にお問合せ下さい。

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